ニチモウフィールドと事業概要

食品事業では、すり身・カニ・助子（たらこ、明太子の原料）・ツナ・鮭鱒をメイン商材として、その他各種水産原料の調達、商材を用いた加工食品の開発を行っています。
原料調達においては、独自で築いた国内外のネットワークに加え、スタッフを漁業現場や加工工場に派遣し、洋上指導や生産管理を行うことで世界各地から高品質な水産原料を買い付けています。
また、グループ企業や国内外の委託先加工工場で、様々なお客様のニーズに応える水産加工食品の開発・製造を行っています。さらには、昨今の世界的な水産物ニーズの高まりに伴い、輸入だけに頼らない供給体制の構築と国内の水産物の海外輸出を目的として、ニチモウグループで生産を行う養殖銀鮭の販路拡大や北海道で獲れた水産物を加工する製造拠点を大きく増強するなど、新たな取り組みへの挑戦も続けています。原料調達から加工食品の開発まで一貫してニチモウが行うことで、美味で安心・安全な食品を、人々の食卓に提供しています。

海洋事業では、漁網・漁具をはじめ、船舶及び船舶機器、船用品、養殖資材など様々な製品を幅広く提供しています。創業から100年余りの歴史の中で培った技術とノウハウを活かし、養殖資材の提供とグループ内で連携した養殖魚の生産、海上における技術指導など、漁法や漁撈技術を始めとした総合的なコンサルティングを展開しています。
また、山口県下関市に研究施設を設け、時代が求める新たなニーズに応えるために、漁網や漁具を中心とした製品開発に取り組んでいます。昨今では省人・省力化を目的とした漁撈装置や海洋環境の保全を目的とした生分解性プラスチック、バイオマス漁網の開発に注力し、実用化を進めています。
その他、ニチモウの高い編網技術は、スポーツ用ネットをはじめとして、陸上分野でも幅広く活躍しています。

機械事業では、主に国内・海外の食品加工メーカーに向け、水産加工機械、中華惣菜成形機、豆腐製造装置をはじめとする各種食品加工機械、ならびに関連設備の提供を行っています。
国内外にある数多くの機械メーカーと密接な関係を築き、その中からお客様のニーズに応える最適な機械を提案、食品の製造を開始するまでの一連の工程を監督者として請け負っています。また機械単体での受注に限らず、工場の排水関連設備や食品製造ライン一括での受注、新工場の建設を一括で請け負うなど、提案の幅は大きく拡がっています。
さらに、近年は日本食が世界的なブームとなっており、海外に向けた国産機械の輸出にも注力し、日本の誇る技術力を世界に発信する役割も担っています。

資材事業では、水産という枠にとどまらず、幅広い業界に向けて様々な資材を供給しています。
食品メーカー向けには、紙や化成品などの素材を用いた各種包装資材、食品の安全性向上や災害対策に適した衛生資材を供給。ハウスメーカー、家具メーカー、ゼネコンなどへ向けては、塩ビ・非塩ビなどを素材とした安全でエコロジーな建装材を提供しています。さらに、農業従事者向けには有機肥料や土壌改良剤、ビニールハウス用フィルムなどの農畜資材の供給を強化しています。
私たちの身の周りに溢れる多種多様な資材を供給し、様々な角度から「豊かな暮らし作り」に貢献しています。