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サステナブルな未来へ

Mission.01

限りある水産資源を守るために

ニチモウでは水産資源と生態系の保全・トレーサビリティの確立を通じて、海洋環境に配慮した、持続的で安全な食の提供に努めています。

食品第3営業部 田口社員

三陸(宮城・岩手)で育てられた自社グループの養殖銀鮭(原料段階でMEL認証を取得)を取り扱い、自身の業務における流通加工段階でもMEL認証を取得した。

マリンエコ・ラベル(MEL)とは?

今後も最適な利用ができるよう資源と生態系の保全に積極的に取り組む漁業・養殖業を認証したもの。⇒日本の水産業の発展とSDGsの達成に貢献。

  • 認証を取得した商品を日本の皆様へ

    ニチモウの養殖銀鮭で作られた製品

    天然鮭の漁獲量が不安定の中で、養殖の鮭のニーズが増えており、生産量は世界的に増加しています。その為、養殖の中でも競争が激化しており、ニチモウの養殖銀鮭についても、飼料から水揚げ方法、加工段階に至るまで試行錯誤を行い、他社との差別化を図ってきました。関係者の協力もあり、生産・流通量は右肩上がりとなっています。供給量の増加に伴い、より価値を目に見える形で表現したい、取り組みに共感していただけるファンを増やしたいとの想いから認証取得に至りました。

  • 新たな環境下での認証取得

    工場内での加工作業

    認証取得に向け、社内外の関係者に調査を始めた矢先にコロナ禍となり、働き方や行動に制約を強いられたことは大きな誤算でした。これまで当たり前のようにやってきたことをオンライン化し、仕組化することに加え、改善点として新たなワークフローを加えました。他社事例の把握とコンサルタント会社からの助言を得つつ、修正作業を繰り返して管理マニュアルを作成、厳正な審査を経て認証取得に至りました。その後、協力工場にも本認証の意義と理解を広め、生産・加工・流通全工程における取得を終え、環境に配慮した認証ラベルの付いた商品を消費者の皆様に届けられた際の達成感は今でも覚えています。

  • 消費者の方々へMELを広める

    久慈養殖銀鮭を使用した缶詰

    認証を取得する過程も苦労がありましたが、実際に運用し、それを持続・継続することの方が重要です。これらの取り組みをもっと世に広めると共に、徹底した管理を継続し、より良い商品を作り続けていきたいと思います。また、岩手県久慈市における養殖事業は、市・漁協・ニチモウグループが三位一体となった地域活性化事業としての側面もあり、地域の方々と一緒になって商品を作り、国内外の消費者へ広げていくことが今後の私の目標です。

Mission.02

海洋環境に配慮した製品開発

現在、海洋プラスチック問題が深刻化しており、2050年には魚より海洋プラスチックごみの量が多くなるといわれています。ニチモウでは次世代により良い環境を受け継ぐべく、バイオマス・生分解性プラスチックを用いた海洋資材(バイオマス・生分解性海洋資材)の研究開発に取り組んでいます。ニチモウが目指すバイオマス・生分解性海洋資材は、保管中や利用中は分解が最小限であり、万が一流出し、海底に沈下した時に分解が促進することが期待されるものです。さらに、原料が植物由来のため、現在利用されている海洋資材と比較した際にCO2排出量を抑えることが期待されます。

研究開発室 貝田社員

実験水槽を活用した漁網・漁具の開発と、海洋資材の研究開発を中心に業務を行っている。また、漁業に関する環境問題に対応するため、自然環境下での分解が期待されるバイオマス・生分解性海洋資材、海洋資材(漁網やロープなど)のリサイクル技術の研究開発も行う。

  • 製品開発を始めたきっかけ

    バイオマス・生分解性海洋資材

    海洋プラスチックごみの流出による環境・生物への悪影響と二酸化炭素排出量増加による地球温暖化の進行を緩和・解決し、「漁業を継続させるため」です。現在利用されている漁具などの海洋資材は、主に化石燃料由来のプラスチックで製造されており、一度海洋に流出すると半永久的に残存すると言われております。また、化石燃料由来プラスチックは製造時、廃棄時に多くの二酸化炭素を排出しております。このような海洋資材を今後も利用していると、将来漁業ができなくなる可能性があります。今後も漁業を継続させていくために、海洋資材の材質をバイオマス・生分解プラスチックに代替することで環境問題を緩和・解決できると考えています。

  • 開発の難しさ

    バイオマス・生分解性タコつぼの試験操業

    バイオマス・生分解性海洋資材といっても、自然に分解されるだけでなく、利用者が保管・利用できるように分解性能(分解する条件と期間)をコントロールする必要があります。そのために、分解性能を評価する研究が必要です。この研究は、すぐに結果がでるものではなく、数年、数十年と長期的に毎日の実験環境(水温や塩分濃度など)の管理を適切に行い、かつ、常時研究しなければ、結果が出ません。この基礎的な研究を適切に継続的に実施することが、未来の扉を開く研究につながると思っています。

  • 研究にかける思い

    トロール水槽(於:山口県下関)

    個人的に水産に関わる会社にいる以上、「漁業・水産業の継続のために、やらなければいけない研究開発」だと考えております。ニチモウは約100年前から漁具(魚を捕る網やロープ等)を中心に海洋資材を取り扱っている会社ですが、利用する漁師さん、漁師さんが漁獲する生物、生物が住む環境に支えられて、継続できてきました。目先の魚が獲れるから良い、ではなく今後も漁業・水産業を継続させるために、環境・生物を考えたバイオマス・生分解性海洋資材の研究開発に力を注ぐ必要があると考えています。

Mission.03

未来を見据えた養殖事業

世界的な人口増加、環境悪化による天然資源の減少が今後進んでいくと予想されています。養殖業は安定的に水産物を供給できる手段として、近年日本の中でも数多く行われるようになった産業です。ニチモウでは、40年以上前から銀鮭の養殖を手掛けており、発足当時から培ってきた知識、情報、それを使いこなす人材・組織といった経営資源を活かし養殖事業に力を入れています。

養殖開発室 服部社員

ニチモウ養殖開発室およびグループ会社であるニチモウマリカルチャー石巻営業所に所属する社員。養殖銀鮭事業に携わり、銀鮭発眼卵の導入~成魚水揚げに至るまでの各種業務を担当。またMEL認証を取得した銀鮭の認証維持にも従事している。

  • 海面養殖の現場で学ぶ

    海面養殖生簀での作業風景

    ニチモウグループでは40年間に渡り銀鮭養殖を展開しております。主な業務の流れは、内水面(陸地での作業)・ 海面の二つの段階に分かれ、内水面では、発眼卵から銀鮭を育成してある程度の大きさになるまで成長させます。海面では、内水面で成長した銀鮭をさらに出荷できる大きさまで生育していきます。これらの業務を行う中で大事にしていることは、定期的な養殖場の水質調査や記録管理を行うことです。安心・安全な銀鮭を安定的に生産し、日本の皆さんに商材を届けています。

  • 出荷における課題

    省人省力化を目的としたフィッシュポンプ

    水産業界だけでなく日本社会全体に言えることですが、漁場における生産者の高齢化、働き手の不足が続いています。そこで人手不足の問題を軽減するため、魚介類鎮静化装置(魚に通電させる装置)の導入を試みました。銀鮭での使用実績は少なく、手探り状態での導入ではありましたが、生産者の方と協力し徐々に効果を発揮できるようになりました。さらに魚をポンプで吸い上げ移動させる手法を用いた際も、流れ動く魚に通電させることに苦労しましたがシーズン終了まで問題なく使用することが出来たのは貴重な経験です。

  • ニチモウが目指す養殖

    陸上養殖完成イメージ図

    銀鮭に限らず多種多様な魚に関する養殖技術を習得し、ニチモウが手掛ける養殖事業の安定性向上、環境への対応に努めていきたいと考えています。また、人手不足が進む中での対応策として省人省力化を図るため、先進技術の導入を促し、新たな技術を確立していきたいです。その一歩として現在は、ニチモウの新事業である陸上養殖に携わり、海面養殖とは異なる水質などの生産環境管理に注力し、知識を習得することで良質な養殖魚生産に貢献していきます。

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