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Project Story リーダーが語るニチモウの未来 食品製造ライン自動化プロジェクト

大手中華チェーンの 生産現場の省力化を実現 売るだけでは終わらない コンサルティング営業

機械・資材事業本部
機械広域営業部部長
宗廣 信治

大阪支店機械チーム躍進の立役者

入社以来30年にわたり、大阪支店の機械チームを引っ張ってきたのが宗廣信治だ。現在は、機械広域営業部長兼大阪支店機械チームリーダーを務めている。これまで中華惣菜や冷凍食品、ハムソーセージメーカー、水産・練り製品メーカーなど、さまざまな顧客に対し食品加工機械などを販売してきた。
役職としてチームリーダーになったのは42歳のことだが、すでに30歳を過ぎた頃から大阪支店機械チームの実質的なリーダーとして、日々の営業活動だけでなく、営業資料の作成や部下の育成といった業務も任されてきた。
「組織再編による人員減の影響により、チーム全体の売り上げ、利益が半減した後、残された機械チームを自分が実質的に取りまとめていました。とにかく後輩の育成に力を入れていましたね。後輩たちが育ってくれたおかげで、落ちた売り上げを少しずつ戻すことができました」と、宗廣は当時を振り返る。
宗廣が正式にリーダーを任されるようになってからは売り上げと利益がさらに順調に伸び、それ以前の3倍に成長。また、以前は1億円未満だった利益に関しても増加し、ここ数年は2億円台後半にまで伸びている。今ではメンバーの数も増え、大阪支店機械チームはニチモウ全体の中でも特筆すべき成長を遂げてきた。

惣菜の自動製造機械で
中華チェーンの省力化に挑戦

機械チームの成長を語る上で大きなステップとなったのが、10年以上前に宗廣が担当したプロジェクトだ。大手中華料理チェーンから、「中華惣菜の製造を自動化する機械がほしい」という依頼が舞い込んだ。もともと手作業で仕込んでいた惣菜の製造を機械で自動化したいという要望だった。冷凍食品で製造を自動化した機械はあるが、飲食用で仕込みから成形までを自動化する製造機械は難易度が高い。宗廣がメーカーに協力を依頼したところ、前向きな回答を得ることができた。ところが、以後このプロジェクトはトラブルが相次ぐ事態となる。
「お客様から急遽機械の導入台数を増やしたいとの連絡が入り、結果的に納品が数ヶ月遅れてしまいました。しかも、やっと納品できたと思ったら、今度は次々に機械の不具合が発生してしまいました」
そのチェーン店ではこだわりの食材を使っていたため、一般的なものよりも材料の水分量が多かった。それが機械の大きな負荷となり、故障発生につながった。機械が故障するたびに、中華惣菜の製造工場から宗廣に連絡が入った。
「毎日夜から生産がスタートするので、故障の連絡が来るのも夜中。メーカーに連絡がつかないため、個人的に付き合いの深い技術者に頼み込んで修理を依頼し、私自身も朝方まで修理に立ち会っていました」
現場で改善を繰り返す状況が2年ほど続き、ようやく安定稼働するようになった。

顧客の信頼を得て
コンサルタント的な存在に

顧客の中華料理チェーンでは1日に数百万個の中華惣菜を製造しているが、自動化による生産性の向上で作業員が10分の一以下で製造できるようになった。製造拠点や配送の集約が可能となり、材料費や人件費などのコストを引き下げることにも成功。さらに数年経った頃には新しい機械への刷新も任された。
「トラブル続きで契約を解除されることも覚悟していましたが、問題に真摯に向き合ったことがお客様からの信頼、そして、新しい仕事につながったのだと思います。先方担当者や機械メーカーの技術者など、一緒にプロジェクトに取り組んだメンバーと「戦友」のような信頼関係を築けたこともうれしかったですね」
現在では単に機械を売るだけでなく、生産現場改善のコンサルタント的な関わり方になってきた。その後も関東や関西で自動化工場を立ち上げたが、ラインの提案だけでなく、設計会社やゼネコンとの調整役としてサポートするなど、継続的に生産現場を支えている。
「コンサルタント的にサポートできるのは、日々の営業活動でたくさんの経営者から話を聞き、大手の生産現場のノウハウを学べたことが大きい。だから、お客様からも『ちょっと現場見てアドバイスしてほしい』と頼っていただける。逆にいうと『機械を買ってください』という営業はほとんどしていないですね」

シェア拡大の鍵は
コンサルティングを通じた提案力

今後、生産者人口が減っていく以上、省力化のニーズはさらに拡大していくだろう。地方では後継者がいないために廃業するケースもあり、プレイヤーが集約されていく。機械による省力化は避けられない状況だ。
「的確にアプローチしていけば、仕事はいくらでもある。ニチモウのリソースを活用すれば、機械だけでなく、資材や食料原料の調達、工場自体の建設も含めた、トータルなソリューションが可能です」
一方、課題もある。国内外の食品工場の毎年の機械設備投資額に対し、売り上げも営業人数もまだまだ足りないと宗廣は話す。伸びしろは大きいが、事業拡大していくには仕入先となる協力メーカーの数を増やすのと同時に、営業メンバーをスキルアップさせていかなくてはならない。
特に重要なのは、コンサルティングできる人材の育成だという。
「営業メンバーには機械知識はもとより、工場の衛生管理、労働環境、人や物の動線といった省人化・省力化を考えていく上で必要な知識も積極的に吸収してほしい。そのような幅広い知識が身につけば、お客様の役に立つさまざまなソリューションを提案していくことができます」

キャリアステップ

  • 入社1年目大阪支店・機械チーム

    各種食品メーカーに対し、食品加工機械を販売。8年目には、チームの売り上げ、利益の大半を稼ぎ、若手を育成するリーダー的な役割を担う。

  • 入社20年目大阪支店・機械チームリーダー

    正式にチームリーダーに。大手食品メーカーとの仕事で培った専門的なノウハウを武器に、顧客の生産現場の課題を解決する、コンサルタント的な営業活動を展開。大阪支店機械チームの売り上げを3倍に伸ばす。

  • 入社29年目機械広域営業部長 兼 大阪支店・機械チームリーダー

    新たに機械広域営業部の部長に。大阪支店のリーダーは継続しつつ、全国および海外への営業を統括。海外は欧米・アジア・豪州を中心に豆腐製造プラントや製麺プラント、中華惣菜の製造プラントを販売している。

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