社長挨拶

ニチモウは、1910年（明治43年）の創業以来、「会社は社会の公器であるとの精神に立ち、業界をリードする技術とサービスをもって広く社会の発展に貢献する」ことを経営理念として、長年にわたり漁業・水産業界を主たる事業領域としてみなさまに支えられながら事業を展開してまいりました。

当社は、「日本の未来の食生活を支えること」を当社が担う社会的責任の一つととらえ、主力事業として世界の水産物を日本の食卓に届けるビジネスを展開するとともに、関連する一切のサービスを提供するプラットフォーマーとして企業運営を進めております。

しかし現在当社を取り巻く環境は、水産物需要の拡大による獲得競争の激化、日本近海における漁獲量の低下、人手不足や各種原料価格の高騰によるコストの上昇などに晒され、それ以外にも自然環境の保全、労働環境・生活スタイルの変化、ガバナンス強化など様々な社会課題への対応をより強く求められています。

このような状況の中でも日本の食卓に継続的に水産物を届けていく、また、持続的に成長する企業であり続けるために、2023年3月期を初年度とする3ヵ年の「第137期中期経営計画（Toward the next stage）」を策定しました。この計画は、「浜から食卓までを網羅し繋ぐ」という当社の経営方針を具現化していくもので、「人」「事業」そして「未来」にフォーカスして新たな価値を創造していきます。加えて、本中計ではサステナブル経営の推進を掲げ、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

また、2022年4月にスタートした東京証券取引所の新市場区分への移行で、プライム市場を選択しました。投資家のみなさまから継続的な信頼を得られるよう、これまで以上に情報開示の充実に努め、本サイトでも積極的な発信を続けてまいります。

これからも時代の変化に対応しながらも、創業以来、漁業・水産業で積み上げてきた技術・経験・ノウハウとこれに応じた商材を提供できるプラットフォーマーとして業界をリードし、『豊かで健康な生活づくり』に「食」の分野を主として、「住」の分野までサポートすることで、社会に大きく貢献することを目指してまいります。

ニチモウ株式会社
代表取締役社長
松本 和明