ニチモウは創立以来、水産、水産加工を事業基盤とし、漁業者をはじめとする多くのステークホルダーのみなさまに支えられながら、多様なニーズに合わせたサービスを展開し、事業を通じた社会発展への貢献に注力してまいりました。昨今の激しい世界経済の変化から国内企業に求められる能力・パフォーマンスは年々高くなり、ついに東証では国内企業のレベルアップおよび海外投資家の投資促進を狙った市場再編が実施されました。当社はこれを良い機会ととらえ、改めて当社の存在意義(パーパス)や企業価値、社会的責任は何かを考え直しました。
その結果、100年後も当社の理念に沿ったサービス提供を行い、社会的責任を果たす存在でありたいと再認識し、そのためにどのように企業価値を向上させていくかを考え次の通り取り組むこととしました。また、東証プライム市場の上場維持につきましては、企業価値向上の取り組み過程における重要なマイルストーンとして設定しています。
~事業を通じたサステナブル社会の
実現への貢献~
事業会社「フィッシュファームみらい(同)」を設立し、
九州最大のサーモン陸上養殖施設を建設
環境に配慮したサステナブルな
食糧生産・流通
自然環境下で生分解性を有する
バイオマス漁網の実用化で、
海洋プラスチックの削減・CO2排出量を削減
漁業における
環境問題の低減
北海道紋別市の二大製造子会社に
最新の製造ライン導入など
省人省力化・生産効率向上に向けた大規模投資
高付加価値商材の安定供給体制
+
地方創生
PBR=ROE×PERの関係の確認
ROE(自己資本利益率)=11.1%(2023年3月期)に対して、
株価3,083.3円(2023年1~3月終値の平均値)であるため
2023年3月期PER(株価収益率)=4.52倍
同実績PBR(株価純資産倍率)=0.50倍と低い評価
ROEの向上×PERの改善、
⇒PBRの上昇
*PBRを上昇させ、解散価値(PBR=1倍)を上回る企業価値上昇を目指す
PERの改善
当社収益構造(事業構造)の理解促進で
市場に当社が利益を持続的に創出・拡大することを浸透
中期経営計画など成長戦略推進による、期待収益率の改善
ROEの向上
効率経営の推進による
投資効率・収益性の改善
具体的な経営戦略の推進による
企業価値向上策の実行へ
資産効率性改善には、最適資本構成を模索
当社のキャッシュフローの特徴
食品事業
水産物の漁獲時期が
春先から秋口までに集中。
買付が先行。
その後、年末にかけて販売を進め、
資金を回収
海洋・機械・資材事業
仕入から資金回収までの
サイトは比較的短い
食品の長期にわたる運転資金の回収サイトを埋めるようなバランスを意識した対応
各事業における回収サイトの短縮や在庫の圧縮を含めた
キャッシュフローマネジメントの高度化
営業キャッシュフローの改善
財務体質強化を踏まえて、
最適資本構成で
ROAやROICを高めることも意識